大安寺

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大安寺(南門)

大安寺(南門)

前身は平城遷都にともなって移築された藤原京の大官大寺で、
奈良時代には官大寺の筆頭寺院として空海や最澄も学び、
東大寺と肩を並べる壮大で壮麗な寺院だった大安寺。
現在は往時に比べ寺運衰微したものの、
がん封じの寺として全国各地より多くの人が参拝する。

南都七大寺 大安寺

南都七大寺 大安寺

がん封じの笹水/ガラスの向こうには長寿の笹酒

がん封じの笹水/ガラスの向こうには長寿の笹酒

初めて同寺を参拝するきっかけが、まさにこの“がん封じ”だった。
身内の誰かが“がん”など大病に罹ったとき、
あらゆる現実的な手を尽くすだけ尽くした後は、
たとえ日頃より信仰と縁の少ない者であっても、
概ねこうした場所へたどり着くことになるのだろう。
病魔に苦しむ本人はもちろん、憂慮に蝕まれる周囲の者たちの心までも
懐深く受け止め、癒やし、一時でも平穏を与えてくれる。
そうした万人の心を支えるのが宗教であり、
また“悟り”と“解脱”を求める仏教の真髄でもある。

ご本尊は、10種類の現世での利益(十種勝利)と
4種類の来世での果報(四種功徳)をもたらす十一面観音菩薩。
同寺では特定の期間を除き、平素は秘仏とされており
優美と名高いそのお姿をめったに目にすることはない。

大安寺(境内)

大安寺(境内)

境内はよくある寺院の静謐で整然としたものではなく、
まるで旧家の広い庭のようで、とても居心地がいい。
その一角には“いのちの小径”なる竹林がしつらわれており、
足を踏み入れると青竹から放たれた健やかな精気に包まれる。

いのちの小径(入り口)

いのちの小径(入り口)

いのちの小径/青竹の精気に満ちた空間

いのちの小径/青竹の精気に満ちた空間

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