桜井市の多武峰(とうのみね)にある『談山神社(たんざんじんじゃ)』は、
日本の歴史の授業でほぼ確実に教わる“大化の改新”で名高い大織冠・藤原鎌足公縁の社。
この地で中大兄皇子(後の天智天皇)と“大化の改新”の談合を行ったが故に、
「談い山」「談所ヶ森」と呼ばれ、談山神社の社号の起こりとなった。
そんな歴女がとびつくような謂れを知らずとも、
秋も深まる11月上旬には観光客でごったがえす
奈良県屈指の紅葉スポットでもありおりはべり。
本当は今ぐらいの時期のほうが、山をぬける風がとても涼しく、
人気の少ない静謐な雰囲気の中で参詣できるので、ぜひともオススメ。
写真正面が本殿に続く「楼門」。
右方に見える吊り灯籠の部分が舞台造の拝殿。
この拝殿はけっこう広々とした和室の広間になっていて、
軒先のから臨む景色をのんびり眺めたり、
ゆったりと和の趣を楽しんだりすることができる。
※紅葉シーズンだと人混みでそんなことは難しい。。。
総社拝殿に奉られている福禄寿神像。
高さは約3メートルもあり、ご神像にしてはなかなか巨大。
荒々しいお姿もともなって、ドキッとするほどのインパクトを感じる。
これも放たれるご神気の影響だろうか。
ちなみに、“大和七福八宝めぐり”の一つ 「開運出世の福宝」はココ。
まるで定石のように紅葉シーズンだけ賑わう談山神社。
でも、“ときめきポイント”は人によって様々。
真っ赤に染まる山の景色は確かに美しいけれど、
自分にとっての“ときめきポイント”を探しに
一足早く出かけてみてもいいかも知れない。