法相宗の大本山「薬師寺」。
世界遺産である(1998年)。
特別な日(大晦日やお正月)を除けば、
普段から大勢の人がつめかけるようなことはあまりなく、
調和のとれた広い境内をゆっくり散策できる。
雄大な青い空の下、どしんと腰を下ろす金堂と大講堂。
そんな非日常的なスケール感に包み込まれると、
頭の隅にこびりついていた悩みや不安がどんどん小さくなっていく。
手を合わせる前から癒されるのは、
法相宗が信仰よりもむしろ
学問としての側面を色濃く残す宗派だからだろうか。
そんなつまらない屁理屈を考えながら、
今日もまた薬師寺を後にした。