大阪府と奈良県の境に横たわる生駒山脈。
その生駒側の山中に建つ真言律宗大本山の寺院、寳山寺。
ご本尊に不動明王、鎮守神として歓喜天(聖天)を祀る。
毎年9月23日は「お彼岸万燈会」。
奉納されたロウソクが放つ供養の灯は、
光の道となって奥の院へ導いていく。
真言密教の行場として厳格な一面を持ちながら、
「生駒の聖天(しょうてん)さん」と親しまれ、
商売繁盛を願う参拝者で賑わう同寺院。
夜の帳を炎の糸で縁ったかのうような光景は
陰陽和合の根源をなす歓喜天の功徳のようで、
常時とは違う幻想的な雰囲気を醸し出していた。
悔やまれるのは一眼レフを持参しなかったこと。
来年は納得のいく一枚をココに掲出したい。