鶏手羽元の煮込み

食う

無性に食べたくなる鶏の手羽元。
骨付き特有のうまみが手軽に味わえるという点で最高の食材といえる。
とりわけ簡単な唐揚げは、学生の頃、よく母が作ってくれたものだ。

ただ、いい歳になってきた今は、あの脂っこさがちょっと苦手になったりする。
ビールとの相性も抜群なものだから、お腹周りも“ぶよん”となってしまったり。

そこで、某大手調味料メーカーがCMで教えてくれた「煮込み」の登場である。
“さっぱり煮”と題したそれは、煮込み調味料に酢を利用することで
肉を柔らかくするだけでなく、口当たりさっぱりという素敵な調理法。

ただそれだとここでご紹介する意味もないわけで…。
ということで今回は、このさっぱり煮を何度も作るうちに、
自分の好みに合わせてアレンジしたものをあえてご紹介したいと思う。

まずは、手羽元をキッチンペーパーで拭く。
解凍したならもちろん、買ってきた状態でもパックの中にある手羽元は
概ねウエッティーなため、ともかくその水気を丁寧にぬぐうことが肝心。
けっこう面倒だが、これをするとしないとでは大きく味が変わる。

手羽元

はっきりいって面倒なのはここだけ。

そのあとは、米焼酎を適宜振りかけて少し揉み込んで10分ほど寝かせておく。
米焼酎がなければ日本酒でもOK。

その間に煮込み調味料を鍋へ。
手羽元10本に対して、水1/2カップ、醤油1/2カップ1、酢1カップ。
さらに、黒砂糖を大さじ3、ザラメを大さじ3(なければ黒砂糖だけで大さじ6)。
続けてにんにくを1~2片、しょうがを2~3片投入。
すべてをなじませたあと、10分前に寝かせていた手羽元を入れて火にかける。

煮込み02

なるべく煮込みタレに接するように並べよう。

中ザラ糖

長時間煮込むときにザラメはけっこういい味を出してくれる。

きび砂糖

普通の黒砂糖でもOKだけど、きび砂糖はさらにgood! コクに深みが出る。

軽く火がとおったら、ゆで玉子を適量投入し、落し蓋をして一緒に煮込んでいく。

煮込み03

ゆで玉子と手羽元を入れ替える感じで煮込みタレに漬ける。

20分ほどするとほぼほぼ完成。
あまり煮込み過ぎると固くなって煮崩れするので注意。

煮込み04

出来上がり! 煮込み過ぎに注意。

できればできたての熱々よりも、一度冷ましてあたためなおした方がうまい。
面倒なのは最初に手羽元を拭くことぐらいで、あとは煮込むだけの超簡単クッキング。
スーパーで安売りしてるときに大量買しておくと重宝するので、ぜひ一度お試しあれ。

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