境内を通り抜ける潮風が心地いい、
朱色の桜門と社殿が鮮やかな日御碕神社。
数年前、ひょんなことからご縁をいただき、
以来毎年、出雲へいくと必ず立ち寄ることにしている。
日沈宮の名の由来は、創建の由緒が、
日が昇る地にある伊勢神宮が「日の本の昼を守る」のに対し、
日の沈む地にある日御碕神社は「日の本の夜を守れ」と
「勅命」を受けた神社であるからだとか。
ゆえに、ご祭神はもちろん天照大神。
境内の西にある港には、出雲風土記にも登場する「経島(ふみしま)」が浮かぶ。
その島に群れをなして棲むウミネコの鳴き声に耳を澄ませば、
不思議と尖っていた心がまあるくなっていく。