『ナミヤ雑貨店の奇蹟』

いったい誰に薦めてもらったか、もう忘れてしまった。 そのぐらい、読んだのが昔かというとそうでもない。 おそらく2015年の秋ぐらい。 なぜなら本ブログに投稿するため、 画像だけを先にアップしたのが ちゃんと記録に残ってい […]

『黒百合』

ミステリを愛して病まない友人が再読したという知らせを聞いて、ならばと手にとった一冊。 父の友人に招かれて六甲山の別荘で過ごした夏休みの出来事を、 当時つけていた自身の日記を元に振り返る「私」(当時:中学生)の視点と、 そ […]

『化物語』

ミステリを主なジャンルとして、小説全般を扱う文芸誌『メフィスト』。 出版後の印税が賞金という未発表の小説を対象としたメフィスト賞(新人賞)の選考や発表が誌上で行われ、 これまで森博嗣『すべてがFになる』、清涼院流水『コズ […]

『四人組がいた。』

さてと、どう紹介したものか。 いろんな意味で難解なものに手を付けてしまったかもしれない。 だったら紹介しなければいいじゃない…なんて頭のなかの誰かが言いそうだけど、そうもいかない。 寡作な著者の近著ともなれば、ここで取り […]

『獏の檻』

さて、道尾秀介の登場である。 読み始めてすぐに思ったのが、とにもかくにもザ・道尾秀介。 行間に漂う粘着感、喪失感、焦燥感。 それでいて、どことなく本能的で官能的。 同書を読んだのは去年の春だった。 もし今だったら、はたし […]

『ぬけまいる』

読書家の友人が何人かいる。 みんなとても読むスピードが早い。 (というかボクが遅い) ゆえにたくさん本を読む。 なので、ときどきオススメの本を教えてくれる。 今回ご紹介する本は、そんな経緯でもって手にしたもの。 まず気に […]

『まほろ駅前狂騒曲』

ある日、書店の新刊コーナーに並んでいる装丁を いつものようにちらちらと物色していると どーんと目に入ってきた『まほろ駅前狂騒曲』。 吸い殻入れのような空き缶の上に 二本のタバコが歪なカタチで直立した 写真のインパクトに惹 […]

『村上海賊の娘 下巻』

さてさて、下巻である。 凹みまくった村上の姫が瀬戸内へ帰ってきて 父・武吉の思い通りに慎ましく豹変したはずが、 やはりそこは海賊王の娘。 自ら化けの皮を剥がすのもまた早い。 姫の復活からそれほど間をおくこともなく、 海賊 […]

『村上海賊の娘 上巻』

ともかく面白い。 もともと歴史が好きな小生にとって、村上海賊はもとより 戦国時代の登場人物の名を聞くと、それだけで心が踊る。 さらに物語の背景となる木津川口の戦いは 生まれ育ち今なお暮らすこの大阪(大坂)の しかも慣れ親 […]

『スペードの3』

映画化された『桐島、部活やめるってよ』(集英社)、 直木賞受賞作『何者』(新潮社)などで知られる朝井リョウ氏の文芸新作。 相変わらず、登場人物たちの微細な心理描写は秀逸の一言。 人間関係の中で生じる立場の違いや優劣の差な […]

『祈りの幕が下りる時』

加賀恭一郎シリーズの最新刊。 テレビドラマ『新参者』で阿部寛演じる主人公といえばピンとくる人も少なくないだろう。 その原作『新参者』で練馬署から日本橋署へ異動してきた元警視庁捜査一課の加賀が 日本橋界隈を地道に歩きまわり […]

『ペテロの葬列』

ミステリーの女王・宮部みゆきが1年半に及ぶ新聞連載で綴った 主人公・杉村三郎シリーズの単行本化。 どうもピンとこないという人は、昨夏に放映されたTBSのテレビドラマ、 月曜ミステリーシアター『名もなき毒』といったほうが分 […]

『偉大なる、しゅららぼん』

今週末の封切りを前に読み返してみた『偉大なる、しゅららぼん』。 著者は、少し前に新刊『とっぴんぱらりの風太郎』をここで紹介したばかりの万城目学。 なるべく同じ作家を避けるように気をつけていたことなんぞこの際なかったことに […]

『白ゆき姫殺人事件』

3月29日に全国ロードショーされる「白ゆき姫殺人事件」。湊かなえによる同名小説の映画化である。 その予告を映画館で垣間見、なかなか興味深いあらましに刺激され、あわてて書店へ飛び込んだのが昨年末。 そのまま手に取ることもな […]

『幸福な生活』

どうしてここまで作風を変えられるものなのか。 その幅の広さは宮部みゆきを彷彿とさせる。 著書のすべてに一貫して存在するのは、なりふりかまわない人間の「本音」。 この「本音」を材料に、いろんな料理を作るのが百田尚樹なのだろ […]

『晴れた日は図書館へいこう』

本が大好きな小学5年生の主人公(わたし)・茅野しおりが 図書館を舞台に様々な人たちと出会い、 そこで起こるささやかな事件を解明していく連作短編の児童文学。 ゆえに、とても丁寧な文章やわかりやすい表現で綴られており、 読書 […]

『キウイγは時計仕掛け』

久しぶりのノベルズ。久しぶりのGシリーズ。久しぶりの森博嗣。 9年以上前から始まったこのGシリーズもいよいよ9作目。 …というとなにやら待ちに待っていたみたいだか、そうでもない。 なぜかいつからか森博嗣からちょっと距離を […]

『サクリファイス』

300ページにも満たない文庫本。 オススメされて貸してもらったはいいが、 これがどうにもこうにも読み進まない。 いや、けっして面白くないからではない。 持ち歩いているカバンの中から一時的に 行方知れずになるような不幸がい […]

『とっぴんぱらりの風太郎』

万城目ファンタジー初の時代物…ってところに多少躊躇したが、 なによりその厚さに一番驚いた。 746ページはかなり重い。通勤時間で読むには少々扱いに困る。 挙句、最寄り駅へ降りるときに無理やりカバンに入れようとして、 あわ […]